質 問
D インプラントは、どれぐらいもちますか?

チタンのインプラントは、生体組織との親和性が非常に良く、異物反応なども全くと言っていい程無く、また口腔内で腐食等もしませんので、優れたものです。しかも、金属ですので、もちろん虫歯になったりは絶対しませんが、残念ながら天然歯で言うところの歯周病には、なってしまいます。つまり、インプラントが駄目になるほとんどの原因が、これにあります。したがって、自分の歯が歯周病のひどい人は、インプラントも早くダメになる傾向にあります。
 一般に成功したインプラントの場合、5年はもつと思われます。それ以上もつかどうかは、その人の口腔清掃の良し悪しにかかってくると言えます。ただし、ひどい糖尿病や、骨粗しょう症などの全身疾患のある人の場合は、もともとインプラント禁忌症ですので、万が一知らずにインプラントしてしまった場合や、インプラント植立後に発症した場合、そのかぎりではありません。
 当院では、開業当初(平成3年)よりインプラント治療を行っており、もちろん、10数年以上どうもなくインプラントが機能してる方は、たくさんいらっしゃいますので、口腔清掃状態が良ければ、一生もつ事も可能だと考えています。
 ただ、インプラントをしなければならなくなったという事は、事故等の特別な場合を除いて、虫歯や歯周病などが原因で歯を失ったという事です。とりもなおさず、そうなったのは、口腔清掃状態が良くなかったからとは言えないでしょうか?したがって当院では、インプラントをした方に限らず、口腔清掃に関しましては、特に力をいれており、みなさんに、定期診査をお勧めしております。